こんにちはkloopです。
今回はテレグラムで画期的なアップデートがあったので紹介させていただきたいと思います。
なんと、電話番号認証が当たり前だったメッセージングアプリで初の
ブロックチェーン技術を用いたログインが可能になりました!
ただ、ブロックチェーン関連技術や仮想通貨を触ったことのない人には難しいかなと思うので、詳しく解説していきます。
そえば、有料note始めました。知らなくても困らない情報を詰めてあります。
TelegramのWebでは言えないおすすめチャンネル
https://note.com/kloop_net/n/n1fe8e3933fd1
新機能の発表
2022年12月7日にCEOの発言とともに新機能の発表がありました。
No-SIM Signup, Auto-Delete All Chats, Topics 2.0 and More
https://telegram.org/blog/ultimate-privacy-topics-2-0
今回発表されたのは大きくわけて下記の5つ。
- SIMカードなしでのサインアップ
- 全てのチャットの自動削除タイマー
- グループ等の管理機能強化
- 仮QRコード
- Emojiの機能強化
この記事では、「SIMカードなしでのサインアップ」について解説します。
SIMカードなしでのサインアップ
今回の発表で一番驚いた機能です。プライバシー強化の一環ですね。
スパム防止や本人確認で必要だったSMS認証(電話番号認証)が不要になり、代わりにテレグラムが開発している「TON」ブロックチェーン上での認証が可能になりました。
ユーザー側からしても「便利じゃん」って機能なんですが、これめちゃくちゃ合理的で効率化された機能です。これこそWeb3でDAOになり得るものだと思います。
購入の仕方や仕組みについて解説します。
電話番号なしでの登録・購入方法
- Toncoinという仮想通貨トークンを用意します
- ToncoinWalletとテレグラムを連携させます
- 2を利用してFragmentに接続します
- 購入したいテレグラム番号を検索します
- Fragmentで入札を行います
- 落札できたらTonkeeperを使って支払いを完了させます
Toncoinの価格はCoinmarcketcapから確認できます。
ステップはちょっと多いですが、これで電話番号なしのアカウントを作成できます。
番号は今いくらくらいなの?
いいから電話番号なしのアカウント日本円でいくらか教えろって思いますよね。コイン移動の手数料は別途かかりますが、
ランダムな番号は1~99TONで推移しています。画像の時だと17TONですね。
336円~3万3264円の間ってとこですね。(1TON=336円計算)
一時的な買い占めによる急騰を防ぐため、3時間ごとに1TONずつ上昇しています。99TONまでいくとリセットされるみたいですね。だいたい12日周期で安売りが来る感じ。
Random Telegram Number
https://fragment.com/number/random
※現在は販売終了しています。
オークション形式で好きな番号が買える
オークション形式で好きな番号の購入もできます。覚えやすい方が良いよね。
リリースされた当日は最低価格が10TON(約2500円程度)で推移していましたが、数日後の執筆時には最小金額が110TON(約3万6500円)~と急騰しています。
珍しいから投機として価格がつり上がってるだけなので今は買わない方が良いかもしれません。

・・・とはいいつつ、現在もToncoin自体も需要が上がっており発表直後から価格は上昇し記事執筆時で336円、1週間足らずで25%以上上昇しています。
「ほしい時に買っとけ」ってのが正解ですね。
小声:安い金額の時にテレグラムナンバーガチャして良い番号が出たらFragmentのオークションで売却したらだいぶ利益g・・・
Fragmentってなに?
テレグラムでは2022年8月頃からFragmentというサービスを開始しました。
テレグラム内でユーザー間の取引を簡単にすることを目的とした、プラットフォームです。
このサービスは「無料」で「安全」、「匿名」での販売ができ、オークション形式で誰もが参加できる場を提供します。
テレグラムでは過去にテレグラムで使える独自仮想通貨GRAMを開発していました。ところがアメリカの証券取引委員会(SEC)に「違法な有価証券である」とされ、裁判でも覆らずプロジェクトは解体されることとなりました。
この時投資家から調達した資金は全て返還されています。
GRAMの開発は終わりましたがオープンソースで開発されていたため、ソースコードは全て公開されていました。そのため有志による後継のプロジェクトが稼働し始めました。
その一つがTON(Telegram Open Network)です。
EverScale(FreeTON)(Twitter)というものもあり、こちらはコミュニティも多く現在も活発に活動してますね。私は日本語発信もしているこのEverScaleを推していたのですが正式採用されたのはTONでした。
話は戻って、FragmentはそのTONコインを使ってユーザー名や電話番号の代わりの番号を取引できます。
Toncoinの何がすごいの?
ブロックチェーンIDを使うので、そのブロックチェーンネットワークを稼働させ続ける「動力」が必要です。
この動力はユーザーがToncoinというテレグラム独自の仮想通貨のやり取りを行うことで動かすことができます。
これはユーザー側のメリットです。
すでに7億人以上がテレグラムを利用しており、この人数のコミュニティがToncoinを動かす可能性があります。
つまり潜在的なToncoinユーザーは7億人いるということです。
下手すれば日本円よりユーザーが多くなる可能性を秘めているのです。
電話番号なし認証の何がすごいの?
電話番号なし認証を行って広めることで、
- テレグラムサーバー負荷を減らせて、
- ユーザーがブロックチェーン上のTONコインネットワークを回すことによってユーザーが恩恵を受けられ、
- ブロックチェーン上での運用になるため所有者が明確になり、テレグラムサポートへの問い合わせが減るため運用コストも減って、
- 電話番号経由の身バレなどがなくなり秘匿性があがり、
- 単純に有料になるのでスパムが減って、
- 電話番号の流出がなくなる
という運営、ユーザー双方がwin-winの連続技のようなことが可能になります。
まとめ
新しい試みをやってくるソフトウェアは楽しいですね。
これからこのような施策がどんどん出てくるとCEOは発言しています。発展が楽しみですね!
ローカルユーザーだけが多いだけの「広告ギトギトもっさり動作の、緑色の旧式クソアプリ」だけでなく世界で利用されているアプリケーションをたくさん触っておきましょう。
www.kloop.net(Telegram支部)作りました。雑談メインですが良かったら遊びに来てください☺
www.kloop.net(Telegram支部)